学資保険って入った方が良いの?~学資保険の罠、返戻率とは?~
ママ友と子供のお金の話になると、まず上がるのが学資保険の話題です。
私の周囲のママ友は学資保険に入っている割合も多く、加入していない我が家は少数派でした。
ネットでは不要論も多く見かける学資保険について、我が家の考えも交えながらはなしていきたいと思います。
学資保険とは?
学資保険とはその名の通り、学資を貯めるための保険になります。
契約したときに決まっている保険料を払い込むことで、子供が大きくなった時に「満期金」や「祝い金」としてまとまった金額を何回かに分けて受け取ることが出来ます。また、途中で両親が亡くなった時でも、以降の保険料は免除され、学資金を受け取ることが出来るという点が特徴ですね。
学資保険の罠、返戻率
学資保険に限ったことではないですが、学資保険や個人年金保険など貯蓄型の保険には「返戻率(へんれいりつ)」が設定されています。返戻率とは、結局最終的に預けた元本がどれくらい増えるの?という目安を表したものです。
学資保険をすすめてくる保険屋さんなどは決まってこの返戻率を大きく売り出してきますね。わたしがよく見かけるのは110%~120%とかで売り出しているものです。
返戻率が110%というのは、100万円を預けたら110万円になって返ってくるということですが、これは利回りが10%あるという意味ではありません。返戻率と利回りは全くの別物です。
利回りとは、運用利回りのことで、利息や値上がり益などで得られる収益をまとめて、1年あたりで元本に対してどれくらいの割合になるのかを示すものです。たとえば元本100万円を投資して1年で110万円になり10万円の売却益が出た場合、年利は10%です。
通常利回りというのは1年間など決まった期間での運用利回りと時間当たりの収益を指しますが、「返戻率」では単純に元本に比べてどれくらい増えるのかだけを表しているのだけなので、時間の概念は考えられていません。
とある学資保険の返戻率(一例)
ママ友が入っている学資保険で、わたしも何度か勧誘を受けた商品で実際に利回りを計算してみました。アンパンマンの関連グッズをもらえたりするところですね。
↓こちらのサイト様で、項目を入力するだけで簡単に計算できます。
保険返戻金の年利計算ソフト – 無料オンラインソフト | 最速資産運用 (ma-bank.net)
<実際の一例>
掛け金の支払額 1年間に236,412円を、12年間払い込み
保険金の受取額 3,000,000円を18年後に受け取り開始し、5年間で受け取り完了
受け取り利息 163,056円
返戻率 105.7%
これを1年間における利回りに直すと…
年利 0,4%
22年間も資金拘束されて年利0.4%となると、投資する商品としては残念に思えますね。勿論学資保険は投資商品ではなくあくまで保険なので、元本は保証されています。
ちなみにインデックス投資における平均運用利回りは20年の長期投資を前提として3%程度と云われています。
学資保険などの返戻率は高く設定されているものが多いですが、実際の運用利回りに直してみると雀の涙しか増えないじゃん!となる事もありますので、一度自分が入っている保険の返戻率を運用利回りに直してみると面白いかもしれません。
我が家の学資保険への考え方
我が家、というか、旦那さんの場合、学資保険は教育資金を貯められる家庭の場合不要であるし、両親が亡くなった場合の保険は現在加入中の生命保険でカバーできるので学資保険に入るメリットがないというタイプです。
私は、学資保険の、子供が大きくなるまでの長い間、資金拘束されるというデメリットの方がメリットよりも大きく感じてしまうので加入していませんし、加入予定もありません。
ジュニアNISAや積み立てNISAなどの、国が用意した投資制度を上手く活用し、教育資金を貯蓄し運用しながら形成していくのが現状ベターかなと思っています。
勿論ジュニアNISAなどは投資商品である以上、元本割れのリスクを伴いますので、いざ学費として必要になる時に元本割れしている可能性もあります。より慎重を期すならば、積み立てNISAと元本保証のある学資保険を両方掛けていくのも一つの方法かと思います。
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